TOP > 発明案件 > HK24-007

発明案件

北海道大学技術
整理番号:HK24-007

メゾスコピック粒子の作成法

酵素の加水分解作用を利用する画期的な手法

概要

 メゾスコピック粒子は数十~数百nm程のサイズで、量子サイズ効果とバルク効果の二つが混同あるいは相乗した効果がみられる興味深い物質として、幅広い分野で注目を集めている。製法としては物理的な粉砕等によるトップダウンのアプローチや、化学合成等によるボトムアップのアプローチが提案されている。しかし、「収率」「分散性」「コスト」などの面で課題があり、それらを解決する新規な方法が求められている。
 今回発明者は、上記課題を解決しうる新たな製造法として、酵素を用いた「生体触媒ナノ粒子成形法」(BNS法: Bio-catalytic nanoparticle shaping 法)を発明した。
 BNS法は、あらゆる酵素分解性物質と有機/無機材料を組み合わせることで、様々なメゾスコピック粒子の作成に応用できる。例えば、コア部位として、半導体量子ドット(QD)ポルフィリン分子、ビピリジン分子、ナノグラフェン等を用いて、それぞれ粒子サイズの揃った単分散に近いメゾスコピック粒子が、安定な水系分散物として得られた。

粒径の揃ったメゾスコピック粒子を作成することが可能【1】

メゾスコピック粒子の作成法

応用例

・ナノ薬剤
・ドラッグデリバリーシステム
・高性能電子デバイス素子
・次世代太陽電池材料

関連文献

【1】Bio-catalytic nanoparticle shaping for preparing mesoscopic assemblies of semiconductor quantum dots and organic molecules Nanoscale Horiz., 2024, 9, 1128–1136.

知的財産データ

知財関連番号 : 特願2023-079183
発明者    : 高野 勇太
技術キーワード: ナノ粒子、メゾスコピック粒子、半導体量子ドット、酵素、ドラッグデリバリーシステム







発明案件一覧に戻る

ページトップへ