北海道大学技術
整理番号:HK25-002
単層カーボンナノチューブの精製方法
高純度な特定カイラリティを有する長尺SWCNTs
概要
単層カーボンナノチューブ(SWCNTs)は、光学特性や伝導特性、電子移動度、機械的強度等に優れることから、次世代のエレクトロニクス材料として期待されている。SWCNTsの合成方法としてはレーザー蒸発法やアーク放電法等が知られているが、これらの方法で生成するSWCNTsには様々なカイラリティが混在しており、理想的な特性が得られにくいという課題がある。そのためSWCNTsのカイラリティを分離する手法として、ポリマーラッピングや密度勾配超遠心分離法といった方法が存在するが、前者は分離できるカイラリティが限定されていたり、後者は前工程の超音波分散処理でSWCNTsの長さが短尺化されるため最終的なデバイスにおける電気抵抗値が高くなってしまうという問題があった。
そこで、新たなSWCNTsの精製方法を開発したところ、本発明では様々なカイラリティの分離を長尺で実現、またカイラリティのエナンチオマーを分離することにも成功した。
本発明で得られる高純度なカイラリティを有する長尺のSWCNTsを応用することで、今まで実現が出来なかったような高速、高感度なデバイスの実現が期待される。
背景と発明の効果

応用例
・SWCNTsの精製方法、精製したSWCNTsを使った半導体デバイス
知的財産データ
知財関連番号 : 出願未公開
発明者 : 蓬田 陽平、長島 一樹、安 梓萌
技術キーワード: カーボンナノチューブ、カイラリティ、分離、分散、半導体、長尺、精製方法
