東北大学技術
整理番号:T07-005
泌尿生殖器系癌の診断方法
前立腺癌の診断においてPSAを指標とした診断よりも精度が高い診断が可能
概要
従来、前立腺癌の早期診断マーカーとしてはPSAが知られている。しかし、PSAは前立腺癌だけでなく良性前立腺疾患(BPD)においても上昇し、特異性に欠ける。本発明は、被験者から単離した組織あるいは体液中における、RM2抗体が特異的に結合するハプトグロビンβ鎖あるいはその断片のレベルを指標とした泌尿生殖器系癌の診断方法に関する。
前立腺癌と良性前立腺疾患の鑑別(PcaおよびBPDの血清に対するRM2抗体反応)
前立腺癌の悪性度評価(PSA非再発率)
他の泌尿生殖器癌(尿路上皮癌)の評価
効果・応用例
<効果>
・患者の血清等を用いて、簡便かつ無侵襲に泌尿生殖器系癌(前立腺癌、腎癌、尿路上皮癌、精巣癌など)の早期診断や病後予測が可能。
・PSAと組み合わせることで前立腺癌についてより特異性の高い評価を行うことが可能。
・前立腺癌と良性前立腺疾患を鑑別でき、さらに癌の悪性度を評価できる。
<応用例>
・泌尿生殖器系癌の診断キット。
知的財産データ
知財関連番号 : 特許第5193663号
発明者 : 齋藤 誠一、荒井 陽一
技術キーワード: 医薬(リサーチ・ツール)を含む