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発明案件

東北大学技術
整理番号:T11-053

ポリイミドより強靭な樹脂モールド

押し込み弾性率8.4 GPa!原版モールドの複製や欠陥検査を安価に実現

概要

 モールド(版型)の高い製造コストがナノインプリント技術の普及に向けた 大きな課題である。高価な原版モールドを複製したレプリカモールドがコスト 低減のためには必須であり、さらに繰り返し使用に耐えうるレプリカモールドの 実現が切望されている。現在実用化されている樹脂製のレプリカモールドは、 数回の型転写が限界であり繰り返し耐久性が低い。
 本発明は、強靭で繰り返し耐久性に優れた樹脂製レプリカモールドに関す るものである。本発明のモールドは樹脂中に無機粒子が分散した有機無機 ハイブリッド材料から成り、ポリイミドよりも高い押し込み弾性率を持つ。本 発明のモールドは、従来型の樹脂モールドと比較して離型力が大幅に小さい ため、繰り返しインプリントを行った後もパターンの欠損が極めて少ない。また、 無機粒子の混合割合が60wt%の時でも流動性が保たれるため、原版 モールドを押し付け光照射により硬化させることで簡便に製造できる。さらに、 耐熱性と紫外光透過性を併せ持つため、熱ナノインプリントと光ナノインプ リントの両方に適用可能である。なお、パターンの粗密がある原版モールドの レプリカ製造には、孔版印刷を用いて基板に樹脂を塗布しておくことが有効である。

ポリイミドより強靭な樹脂モールド

性能・特徴等

ポリイミドより強靭な樹脂モールド

応用例

・ナノインプリント用複製モールド
・微細モールド複製サービス
・原版モールドの受託欠陥検査サービス

関連文献

[1] Jpn. J. Appl. Phys. 2012, 51, 06FJ04.
[2] Bull. Chem. Soc. Jpn. 2020, 93, 862.

知的財産データ

知財関連番号 :特許第5879086号
発明者    :中川 勝、工藤 進平、永瀬 康一、尹 哲民、久保 祥一
技術キーワード:ナノインプリント、レプリカモールド、樹脂モールド







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