東北大学技術
整理番号:T13-220
非破壊放射能測定装置およびその放射能測定方法
被測定物をそのままの形状で、簡単・短時間・高精度に比放射能を測定
概要
放射能測定装置を用いたガンマ線の測定では、食品などの被測定物内でのガンマ線の自己吸収が無視できない為、自己吸収を補正する必要がある。従って、被測定物を細かく砕いてマリネリ容器に隙間なく詰め込み、放射能測定を行っている。しかし、被測定物を切り刻んで詰め込む作業は煩雑で、手間が掛かっていた。また、食品が細かい状態に砕いてしまうため、測定に使用した食品を流通させることができないという課題がある。
本発明によって、食品などの被測定物を細かく破壊することなく、簡単にその被測定物の比放射能を測定することができる非破壊放射能測定装置およびその放射能測定方法を提供することが可能になった。本発明の非破壊放射能測定装置は、ガンマ線検出部と、計数部と、質量計測部と、被測定物の比放射能を算出する算出部を有している。これによって、食品などの被測定物を切り刻むこと無く、そのままの状態で簡単に短時間かつ高精度に放射能測定が行える。
被測定物を丸ごとそのままの形状と細かい状態で測定した比放射能が略一致していることが確認できた
応用例
・食品等の非破壊放射能測定
知的財産データ
知財関連番号 : 特許第6136777号
発明者 : 石井 慶造
技術キーワード: 放射能測定、非破壊、ガンマ線、自己吸収、食品検査