東北大学技術
整理番号:T14-018
コールドスプレー法を用いたポリマーコーティング
射出成形が困難なポリマーの被膜を容易に形成できる。
概要
超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)は、優れた耐衝撃性や耐摩耗性等を有する材料である。しかし、高温における流動性が悪く、ポリマー材料の一般的な成形法である射出成形が困難であった。
そこで、セラミックスナノ粒子(アルミナ等)をUHMWPEに混合し、コールドスプレー法で成膜したところ、容易に厚い皮膜を形成させることに成功した。セラミックスナノ粒子を混合させることで、他のポリマー材料も同様に成膜が可能になると期待される。
成膜実施例
応用例
・基材(ポリプロピレン、アルミニウム、酸化アルミニウム)に被膜
・高分子粒子の熱変性を抑えた被膜
・耐薬品性等を備えた被膜
関連文献
[1]小川和洋、「コールドスプレー法によるポリマー皮膜の開発」、溶接学会誌、2013年、第82巻、第8号、p.5-8
知的財産データ
知財関連番号 : 特許第6341505号
発明者 : 小川 和洋
技術キーワード: 化学