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発明案件

東北大学技術
整理番号:T15-153_T17-161_T18-098_T21-087_T21-089_T21-090

多用途MEMSジャイロセンサ

新構造により、高精度・多用途を実現

概要

 本発明は、ジャイロセンサのうち、FMジャイロセンサに関する。 
 従来のFMジャイロセンサは、温度変化や部材の製造誤差によって、測定精度が下がるという課題があった。これは、センサに用いる振動子を2つ用いるために、それら振動子間に生じる温度変化の差や、製造誤差によって、振動子の特性を同一に保てないことに起因していた。
 これに対して本発明では、振動子を単一とし、異なるモードの振動を印加しすることで、上記の課題を解決する。  本発明を用いるジャイロセンサは、上記の通り測定精度が高いのみならず、原理上、磁気センサや圧力センサとしても機能することができ、産業上の優位性をもつと考えれらる。
 上記ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ各種で特許取得・出願している。

多用途MEMSジャイロセンサ

単一振動子に二つのモードを用い、演算処理を行う

多用途MEMSジャイロセンサ

応用例

・ジャイロセンサ
・磁気センサ 
・圧力センサ・真空圧力センサ

関連文献

塚本 貴城, 田中 秀治(2019), MEMS 振動型ジャイロスコープの動作原理と最近の動向

知的財産データ

知財関連番号 : 特許第6559327 他多数   
発明者    : 塚本 貴城、田中 秀治
技術キーワード: 制御、計測、機械、エレクトロニクス、情報・通信(ハードウエア)、材料



東北大学技術
整理番号:T17-161

積分型ジャイロ装置および積分型ジャイロ装置の制御方法

外力付与なしに角度ロック現象を回避

概要

 積分型ジャイロ装置には、Q値のミスマッチにより振動角度が固定されてしまう、角度ロックと呼ばれる現象が生じてしまうという問題がある。
 理想的な振動子、すなわち共振数とQ値が全ての方向で一様であれば、角度ロック現象は起こらない。しかし、現実の振動子は、Q値が方向依存性を有するため、振動方向が時間経過とともにQ値が最大の方向に向かって回転してしまう。
 この課題を解決するため、振動子に常に一定の回転(バーチャル回転)を与える方法が知られている。しかし、そのための機構や制御のために装置が複雑化・大型化するという問題があった。
 本発明では、外力の付与なしに、制御システムのパラメータを調整することで、バーチャル回転を発生させる。

積分型ジャイロ装置および積分型ジャイロ装置の制御方法

本ジャイロ装置の構成例

積分型ジャイロ装置および積分型ジャイロ装置の制御方法

応用例

・ジャイロセンサ

関連文献

[1] T. Tsukamoto and S. Tanaka, "Virtually Rotated MEMS Whole Angle Gyroscope using Independently Controlled CW/CCW Oscillations," in Proc. Inertial 2018, 2018, pp. 49 
[2] T. Tsukamoto and S. Tanaka, "MEMS Rate Integrating Gyroscope with Temperature Corrected Virtual Rotation," in Proc. 2019 IEEE International Symposium on Inertial Sensors and Systems (INERTIAL), 2019, pp. 21-24. -- 52.

知的財産データ

知財関連番号 : 特許出願番号2018-054256      
発明者    : 塚本 貴城、田中 秀治
技術キーワード: ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、mems、gyrosensor、magneticsensor、pressuresensor



東北大学技術
整理番号:T19-369

振動子におけるQ値のトリミング方法

直交する複数モードのQ値を調整する技術

概要

 ジャイロ装置に用いられる2次元振動子は、x軸方向とy軸方向のQ値を整合させる必要があるものの、製造誤差等に起因してそれらのQ値が僅かに異なる場合がある。このため、x,y軸方向それぞれのQ値を独立して制御できることが望まれる。

 振動子においては、振動によって熱流が発生し,この熱流によってQ値が影響される(熱弾性損失)。そのため、構造中に熱流の経路を追加したり、熱流を遮断することでQ値の調整が可能になる。

 本発明の2次元振動子は、基本的な振動子構造に加えて、剛性を大きく変化させること無く,熱流のみを制御するための,加工可能部材が予め設けられている。これらの加工可能部材を適宜切断することにより、互いに直交する第1モードおよび第2モードにおけるそれぞれのQ値を独立して制御可能とする。

振動子におけるQ値のトリミング方法

本ジャイロ装置の構成例

振動子におけるQ値のトリミング方法

応用例

・ジャイロセンサに用いる振動子

関連文献

[1] A. Hamza, T. Tsukamoto and S. Tanaka, "Quality Factor Trimming Method Using Thermoelastic Dissipation for Ring-Shape MEMS Resonator," in Proc. 2020 IEEE International Symposium on Inertial Sensors and Systems (INERTIAL), 2020, pp. 1-4.

知的財産データ

知財関連番号 : 特許出願番号2019-195011      
発明者    : 塚本 貴城、田中 秀治
技術キーワード: ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、mems、gyrosensor、magneticsensor、pressuresensor






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