東北大学技術
整理番号:T17-024
ミトコンドリア機能賦活剤とそのスクリーニング方法
ミトコンドリア機能増大させる低分子とそのスクリーニング方法
概要
アルツハイマー病やパーキンソン病などの中枢神経変性疾患発症の一因として、ATP供給システムであるミトコンドリアの機能不全による神経細胞
死が報告されてる。本発明者らは、脳の神経細胞におけるATP供給システムを鋭意検討した結果、ミトコンドリアの機能維持に関わる新たな細胞
内因子アクチンキャッピングタンパク質(CP)を特定し、CPの増加を促進してミトコンドリア機能を増加させる低分子化合物のスクリーニングに成功した。
・本発明で見出した細胞内因子CP(の構成要素V-1)をV-1遺伝子の導入により増やすと、細胞生存率、ミトコンドリアに存在するCOX1(シトクロムc
オキシダーゼ)の発現量、およびATP産生量が増大することを確認した。
・細胞内因子CPの増加を促進するmolecule(N陳皮)は、V-1/CP複合体の発現レベルが増大することを確認した。
17ヶ月齢の老齢マウスを用いたN陳皮の活性評価試験
応用例
・機能性表示食品
・神経変性疾患のスクリーニング
関連文献
[1] Journal of the Neurological Sciences 381 (2017) 188–373
知的財産データ
知財関連番号 : 特願2020-510057
発明者 : 山國 徹、川畑 伊知郎
技術キーワード: 創薬スクリーニング、神経変性疾患