東北大学技術
整理番号:T19-070
マグネシウム蓄電池用正極材料
硫化物から硫黄ベース正極材料を実現!
概要
マグネシウム電池は、埋蔵量の豊富さや体積当たりの容量の高さから、ポストリチウムイオン電池の有力候補として研究・開発が進めてられている。従来、実用的なマグネシウム電池の正極材料はシェブレル構造を有する材料が知られている程度だった。しかし、起電力が
約1V程度と低く、高起電力を発生させうる材料探索が進められていた。
本発明は、上記課題を解決する、硫化物からの電気化学的脱離による硫黄ベース正極材料である。本発明のコンセプトにより、「ポーラス状骨格+活物質」という複合材料を作製可能にし、従来
よりも高い作動電位を持ち、サイクル特性も向上した正極材料を提供する。
性能・特徴等
応用例
・マグネシウム蓄電池
・多価カチオン蓄電池への適用も期待される
関連文献
[1] Kohei Shimokawa, Tetsu Ichitsubo et al. , Electrochemically Synthesized liquid-sulfur/sulfide composite materials for High-Rate Magnesium Battery Cathodes, J. Mater. Chem. A 9, 16585-16593 (2021)
知的財産データ
知財関連番号 : 特願2019-223831
発明者 : 市坪 哲、下川 航平、古橋 卓弥
技術キーワード: 二次電池、次世代電池