東北大学技術
整理番号:T20-3069
がん患者の予後予測バイオマーカー
LILRB4の発現量を指標にがん患者の予後を高精度に予測可能
概要
免疫抑制性受容体LILRB4(B4)は、PD-1に代表されがん治療等で注目される免疫チェックポイント(CP)分子の1つと期待されているが、その真のリガンドは不明であった。発明者の先願(関連文献1)では、B4の生理的リガンドフィブロネクチン(FN)の発見と、B4-FN結合阻害により免疫制御が可能であることの発見に基づく、新規免疫CP阻害剤とそれを含む治療剤を提供した。
本発明ではFN結合を阻害するB4のモノクローナル抗体を独自に作製し、B4をバイオマーカーとして肺がん患者の予後予測を検証できた。すなわち、予後不良群の早期特定により、免疫チェックポイント阻害剤治療などの適切な選択を支援することができる。
B4発現量が多いの肺がん患者の予後は悪い

応用例
・がん(特に非小細胞肺がん)の予後診断キット
・がんの免疫療法の有効性を予測する診断薬
関連文献
[1]特許第7740705号、ほか(米国、欧州)(整理番号:T18-289)
[2]特開2022-147203(整理番号:T20-3061)
[3]Thorac Cancer, 2023 Jul;14(21):2057-2068.
知的財産データ
知財関連番号 : WO2023/002943
発明者 : 高井 俊行、岡田 克典、熊田 早希子 ら
技術キーワード: 免疫チェックポイント阻害剤、 がんの治療薬、 がんの予後予測
