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発明案件

東北大学技術
整理番号:T20-3135

酸素貯蔵材、排ガス浄化用触媒および酸素貯蔵材の製造方法

大きな比表面積を有するκ相を含む酸化物からなる酸素吸蔵材

概要

 自動車等の排気ガスの浄化に用いられる三元触媒の雰囲気制御材料として、OSC(Oxygen storage capacity)に優れたCeO2-ZrO2系複 合酸化物が使用されている。CeO2-ZrO2系複合酸化物のなかでは、κ相(立方晶パイロクロア類似構造)は最も高いOSCを示すことが知られてい る。しかし、κ相の合成プロセスに高温が必要であることに起因して、比表面積が著しく低下してしまい、κ相の実用化が難しいという課題があった。
 本発明では、従来よりも低温の合成プロセスによって比表面積の減少を大きく抑制したκ相を含む酸化物からなる雰囲気制御材料を提供することが可能になった。複合酸化物の合成時に、Fe酸化物を添加することで低 温化を実現する。本合成プロセスによる材料は、κ相に帰属する明瞭なXRDパターンを示し、比表面積が3m2/g以上であることを特徴とする。これはκ相の実用化の可能性を示し、排気ガスの浄化能力向上が期待され る技術といえる。

酸素貯蔵材、排ガス浄化用触媒および酸素貯蔵材の製造方法

カチオンの規則化

酸素貯蔵材、排ガス浄化用触媒および酸素貯蔵材の製造方法

応用例

・排気ガスの浄化

関連文献

[1] Kazuto Murakami, Yoko Sugawara, Junki Tomita,Akihiro Ishii, Itaru Oikawa and Hitoshi Takamura, J. Mater. Chem. A 2022,10, 21291-21299

知的財産データ

知財関連番号 : 国際公開番号WO2023/048184
発明者    : 髙村 仁、村上 和仁
技術キーワード: Ce-Zr-basedOxide、Three-wayCatalyst、ExhaustGase







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