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発明案件

東北大学技術
整理番号:T20-542

2.5%超の弾性歪みと超弾性特性を示すCoCr合金

30 GPa程度の低ヤング率と高耐摩耗性とを両立した合金

概要

 ゴムメタル®は2.5%程度の大きな弾性歪みを示す低ヤング率合金であり、医療機器やスポーツ用品等の分野で広く応用されている。ゴムメタル® は、弾性限界を超えると、99%以上冷間加工ができる超塑性的な特性を示すことで有名である。
 本発明は、2.5%超の大きな弾性歪みと、超弾性特性を示すCoCr合金に関するものである。本合金はゴムメタル®と同等以上の大きな弾性変形を示すが、さらなる変形を加えると超弾性を発現する点が、ゴムメタル® との違いである。また、弾性変形時のヤング率は30 GPaであり、生体骨と同等の低い値となることも特徴である。さらに、従来のCoCr合金に匹敵する高い耐摩耗性をもつことも特徴である。低ヤング率と高耐摩耗性は相反 する特性であることから、これらの特性を両立する合金は極めて珍しい。
 本合金は、大きな弾性歪み、低ヤング率、高耐摩耗性、超弾性特性を全て併せ持つ唯一の合金であり、さらには耐食性についても、従来のoCr合金と同程度である。以上の特性を活用し、医療機器やスポーツ 用品の原材料としての利用が大いに期待できる

2.5%超の弾性歪みと超弾性特性を示すCoCr合金

性能・特徴等

2.5%超の弾性歪みと超弾性特性を示すCoCr合金

応用例

・人工関節、ボーンプレート、ガイドワイヤ等の医療機器
・ゴルフクラブ、テニスラケット等のスポーツ用品

関連文献

[1] Adv. Mater. 2022, 34, 2202305.
[2] プレスリリース・研究成果| 東北大学-TOHOKU UNIVERSITY-

知的財産データ

知財関連番号 : 国際出願番号 PCT/JP2022/011653
発明者    : 貝沼 亮介、大森 俊洋、許 皛、大平 拓実
技術キーワード: CoCr合金、超弾性、耐摩耗性







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