東北大学技術
整理番号:T21-002
カーボンナノチューブと、その触媒・組成物・製造方法
高純度カイラリティのCNTを低コストで生産可能
概要
カーボンナノチューブ(CNT)は、炭素六員環から構成されるグラフェンシートを円筒状に巻いた構造の物質である。 CNTでは、グラフェンの軸方向の巻き方(カイラリティ)により、金属性、半導体性、さらにバンドギャップ(BG)等の電子状態が決定されることが知られている。
カイラリティ純度の高いCNTの製法には、分離や不純物除去といったウェット行程を含む複雑な工程が必要という課題があった。
本発明は、カイラリティ純度を高めるための行程が不要で、製造コストが低く、簡便な、カイラリティ純度の極めて高い(90%以上)半導体(BG>1eV)単層CNTの合成方法に関する。
CNT水分散液が提供可能になりました
これまでの報告例と本発明との比較 ※BG:バンドギャップ
応用例
・トランジスタ、センサー等/電子デバイス・ナノエレクトロニクス材料
・塗布型半導体、CNTインク等/プリンテッド・エレクトロニクス材料
・バイオイメージング/医療分野
関連文献
[1] B. Xu, T. Kaneko, Y. Shibuta, T. Kato, Scientific Reports 7, 11149-1-9 (2017).
知的財産データ
知財関連番号 : PCT/JP2021/035526
発明者 : 加藤 俊顕、金子 俊郎
技術キーワード: 材料、エレクトロニクス、情報・通信(ハードウエア)