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発明案件

東北大学技術
整理番号:T21-064

金属材料の水素検出システム

現場で、目視で、金属材料の水素「透過」を検出可能

概要

 水素を扱う設備の増加に伴い、水素の「漏洩」にとどまらず、材料表面への水素の「透過」も観察することで、水素脆化による予期せぬ破損および漏洩を防ぎ、より安全な設備保全が期待できる。
 これには材料表面の水素の濃度や存在箇所をリアルタイムに検出することが有効であるが、従来の観察法はリアルタイムの検出が不可能であったり、リアルタイム検出が可能でも腐食に伴い材料中に侵入するような微量の水素原子の検出は困難であった。
 本発明は、材料表面に透過してきた水素の濃度や存在箇所を、ポリアニリンの色調変化でリアルタイムかつ高感度に検出することができる。

金属材料の水素検出システム

性能・特徴等

金属材料の水素検出システム

応用例

・プラント設備等における透過水素の目視観察と、水素脆化状況の把握(例えばラインパイプなど)
・該当箇所にシート状にして貼り付ける、またはスプレー缶で塗布して成膜することで観察可能
・水素脆化機構の解明
・材料中の水素分布の顕微観察

関連文献

[1]柿沼洋、味戸沙耶、北條智彦、小山元道、廣本祥子、秋山英二:”水素のイメージングによる純Feへの水素侵入挙動の解析”, C-302, 第68回材料と環境討論会概要集
[2] https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/admi.202101984
[3] https://doi.org/10.1016/j.corsci.2022.110534
[4] https://doi.org/10.1016/j.ijhydene.2022.09.006
[5] https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1359645423008650
[6] https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0010938X24002270

知的財産データ

知財関連番号 : WO2023/012860
発明者    : 柿沼 洋、秋山 英二、味戸 沙耶、小山 元道、北條 智彦
技術キーワード: 水素、 透過、 水素脆化、 目視、 設備保全







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