東北大学技術
整理番号:T21-372
アルミニウムのリサイクル技術
キャビテーションを用いて不純物を無害化
概要
近年、アルミニウム(Al)展伸材のリサイクル率向上が求められている。Alリサイクル材は、不純物として混入する鉄やケイ素、ジルコニアがAlと粗大な金属間化合物を形成し、機械的強度が低下するという問題を抱えている。そのため、従来の方法では、溶融したAlリサイクル材に超音波で振動を与え、金属間化合物を微細化して無害化する手法が検討されているが、スケールアップが難しいという課題が残されている。
そこで発明者は、溶融したリサイクルAlにキャビテーション処理する装置を発明した。この装置は構造が簡便であるため、従来の装置と比較して大型化や工業化が期待される。
実際に、この装置を用いて溶融Alリサイクル材を処理したところ、金属間化合物が微細化され、機械的強度が向上することが確認されている。したがって、本発明はAlリサイクルの促進に貢献することが期待される。
性能・特徴等
応用例
・アルミニウムリサイクル材の処理装置
知的財産データ
知財関連番号 : 特開2023-162149
発明者 : 山本 卓也、東 健之輔、コマロフ セルゲイ
共同出願人 : 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構
技術キーワード: アルミニウム、リサイクル、金属間化合物、キャビテーション