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発明案件

東北大学技術
整理番号:T22-259

窒化アルミニウム結晶

低温、高い成長速度で高品質なAlNバルクを生成

概要

 深紫外発光素子(DUV-LED)はAlGaN系窒化物半導体から作製される。そのAlGaN系DUV-LEDの基板材料には、AlGaNとの高い格子整合性、AlGaNよりも広いバンドギャップ、および高い熱伝導率が求められ、それらの条件を満たす窒化アルミニウム(AlN)が注目されている。
 AlNは高温で高解離圧を示すため、CZ法のような融液からの結晶成長技術ではAlN結晶を成長させることが困難である。そのため、主に昇華法を用いた単結晶成長が行われているが、昇華法では、AlNを昇華させるために極めて高温が必要となり、このため、結晶の大型化、炭素などの不純物の低減、コストの低減が困難であるという課題があった。
 本発明は、Fe系フラックスを用いた液相成長法によって、従来の液相成長技術より高い成長速度で、高品質なAlN単結晶を成長させることが可能となった。

窒化アルミニウム結晶

AlN単結晶の成長速度:16–53 μm/h

窒化アルミニウム結晶

応用例

・AlGaN系窒化物半導体基板としてのAlN結晶
・深紫外素子あるいはパワー半導体

関連文献

[1] AIP Advances 13,8, 085105, 2023.8.1 (2023)
[2] 李 森, 安達正芳, 大塚誠, 福山博之,日本金属学会 日本金属学会2023年春期(第172回)講演大会

知的財産データ

知財関連番号 : PCT/JP2023/30316
発明者    : 福山 博之、安達 正芳、大塚 誠、李 森、新野田 剛
技術キーワード: 窒化アルミニウム、AlN、半導体







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