東北大学技術
整理番号:T23-047
Vasohibin-2を制御する低分子化合物
正常組織にない・がんで亢進発現するVASH2の阻害剤
概要
血管新生はがん、糖尿病性腎症、心不全、動脈硬化症、神経系疾患などの発症や進行に関係することが知られている。発明者らは血管内皮細胞が産生する血管新生抑制因子Vasohibin1(VASH1)と、そのホモログである血管新生促進因子Vasohibin2(VASH2)、更にはそれらの安定性を高める低分子バソヒビン結合タンパク質Small Vasohibin Binding Protein(SVBP)を発見し、VASH1の作用増強あるいはVASH2の阻害に基づく新たな治療法を開発している(「関連発明」をご参照ください)。
本発明は、低分子化合物ライブラリーからスクリーニングし、VASH1とSVBPの結合を阻害せず、VASH2とSVBPの結合を選択的に阻害する低分子阻害剤を得られた。
本件特許出願は未公開のため、5つ低分子化合物の構造式は開示していない。秘密保持契約を締結した上て開示可能なので、お気軽にご連絡ください。
VASH1とVASH2に対する阻害効果の比較

5つ低分子化合物はVASH1とSVBPの結合と比べ、VASH2とSVBPの結合のほうを阻害していると分かった。
応用例
・膵臓がんなどのがんの低分子治療薬
・VASH2をターゲットとする治療薬
関連文献
[1] 特許第6300373号(整理番号T12-072)
[2] 特許第7202662号(整理番号T18-447)
知的財産データ
知財関連番号 : PCT/JP2024/013273
発明者 : 佐藤 靖史、鈴木 康弘
技術キーワード: Vasohibin、膵臓がん、がん治療薬、低分子