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発明案件

東北大学技術
整理番号:T23-048

光非線形シリケート結晶化ガラス

多結晶ながらLiNbO3(代表的な光学材料)級の低伝搬損失。ガラスベース材料において最大級の光非線形性。

概要

 光通信において、光ファイバにはガラス材料が、光波制御素子には結晶材料が用いられており、ガラス材料と結晶材料を接続する際に両者の物性の違いにより信頼性が低下する課題があった。現在主流な光学材料としてLiNbO3(LN)単結晶があるが、通信の高速・大容量化に伴い高強度光を用いる場合、屈折率変化を起こすことが問題となる。
 発明者らは上記課題解決に有用な材料として、光非線形シリケート結晶化ガラスを開発したが、合成時の体積収縮によってファイバ中心に空孔が残り、その空孔で光が散乱してしまうことが大きな課題であった。
 本発明は空孔の発生を抑え、光散乱の懸念のないSTS結晶化ガラスの製造に関する。

光非線形シリケート結晶化ガラス

各種光学材料との伝搬損失の比較

光非線形シリケート結晶化ガラス

応用例

・光ファイバと直接接続可能な光波制御素子(光変調器、波長変換、光スイッチ)
・高密度光用の素子
・加工用レーザの波長変換

関連文献

[1] Ceramics International 49(17) 29259-29264 (2023), https://doi.org/10.1016/j.ceramint.2023.06.217
[7] Journal of the Ceramic Society of Japan 132(1) 11-15 (2024), https://doi.org/10.2109/jcersj2.23139

知的財産データ

知財関連番号 : PCT/JP2023/043652  
発明者    : 中村 拓真、藤原 巧、高橋 儀宏、寺門 信明
技術キーワード: 結晶化ガラス, 低損失, 光波制御素子, 光変調器, 波長変換, 光スイッチ







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