東北大学技術
整理番号:T24-092
マイクロコイルファイバ
三次元構造を有するファイバーの作製技術を用いて、医療・診断、マイクロ流体工学、薬剤混合・細胞操作などの応用へ期待
概要
従来のマイクロ流体デバイスは、平面基板上に、半導体製造技術であるリソグラフィ法を利用して作製されてきた。しかし、平面以外の流路構造を作製できないという課題がある。発明者らは、回転熱延伸装置を開発し、これを利用して立体構造を有するらせん流路、あるいはマイクロコイルファイバーを製造した。さらに、その用途(例:電気泳動)も考案された。
本技術のポイント:
・柔軟的なデザインが可能:ファイバーの材料(高強度、弾性材料の選択)、サイズ、ピッチ(コイルの間隔)、中空部分の形状(中空にしないことも可能)、挿入電極の本数などは、ユーザーの要望に応じてデザイン可能。
・機能の多様化:導電性材料、磁性材料、生体適合材料など様々な素材を巻き込むことで、多機能・高性能な複合ファイバーが作製可能。
・製造装置の小型化:取扱いやすいサイズ。

応用例:キャピラリー電気泳動デバイス(図B)、磁気刺激装置(図C)

応用例
・キャピラリー電気泳動デバイス
・非侵襲測定、非破壊検査用のマイクロコイル
・その他、ユーザー希望の用途をご提案ください
知的財産データ
知財関連番号 : 特願2024-198881
発明者 : 郭 媛元、LE BOURDONNEC ETIENNE、狩俣 空、加藤 駿典
技術キーワード: 三次元ファイバー、マイクロコイル、キャピラリー電気泳動
